きんぎょ

知識を「知恵」に変えるブログ。

温故知新って言葉、僕は嫌いじゃない。

こんにちは!

 

嘘つきは泥棒の始まりならる、夜更かしは夏バテの始まり。

夏バテ街道まっしぐらきんぎょです。

 

今回も坂の上の雲からのお話。

 

憲法9条の改正論議が世論を賑わせる昨今ですが、国防の大切さは110年以上前から言われていることです。

 

https://youtu.be/1_l0JL_4rm0

 

連合艦隊解散の訓示』というものがあります。

これは、日露戦争に勝利した日本海軍の解散式にあたり読まれたものです。

 

朗読者は、連合艦隊司令長官東郷平八郎でしたが、訓示の作成は作戦参謀・秋山真之でした。

 

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真之は海軍のエリートで、東郷に「智謀湧如(ちぼうわくがごとし)」と評価されるほどでした。

 

そんな彼は、近代文学に革命を起こした正岡子規夏目漱石と並ぶ文才の持ち主であり、その集大成ともいえる『連合艦隊解散の訓示』は、日露海戦の生々しさをもって国防の重要性を見事に説いたものとなっています。

 

(以下、引用元https://www.google.co.jp/amp/s/satoshi0211wata.wordpress.com/2015/08/28/連合艦隊解散の辞」原文/amp/)

 

中でも、特に重要な部分を2つ抜粋しました。少し長いですが、ぜひ読んでもらいたい。

 

①『蓋(けだ)し此の如き古今東西の殷鑑(いんかん)は為政の然らしむるものありしと雖(いえど)も、主として武人が治に居て乱を忘れざると否とに基(お)ける自然の結果たらざるは無し。』

(=考えるに、このような古今東西のいましめは、政治のあり方にもよるけれども、そもそもは武人が平安な時にあっても、戦いを忘れないで、備えを固くしているか、どうかにかかり、それが自然にこのような結果を生んだのである。)

 

日露戦争は日本の戦費が枯渇しており、六分四分というギリギリのラインで勝ち続ける苦しい戦争でした。

しかし、講和条約(ポーツマス条約)では露から賠償金が取れず、重税に喘いだ国民の反感を買い多数の死者を出す大暴動(日比谷焼き討ち)が起きました。

訓示①には、戦費を充分調達し、軍備を増強した上で戦争に臨むべきだったという反省が1つあります。

 

それは、今日国際情勢の激化とは裏腹に横ばいし続ける国防費を増大させるべきだという、現代への教訓と解釈できないでしょうか。

 

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②『我等戦後の軍人は深く此等の實例に鑒み、既有の練磨に加ふるに戦役の実験を以てし、更に将来の進歩を図りて時勢の発展に後れざるを期せざる可らず。』

(=われ等戦後の軍人は、深くこれ等の実例を省察し、これまでの練磨の上に、戦役の体験を加え、さらに将来の進歩を図って、時勢の発展におくれないように努めなければならない。)

 

日露戦争では、露と日の軍事力の差は圧倒的でした。

陸海軍とも、露は日本の4、5倍の兵力を保持していました。精神論で体当たりの勝負を仕掛け(旅順総攻撃)、多数の死者を出すこともありました。

 

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戦略や人員、武器の調達が現実的であれば、最小限のコストで勝つことができたかもしれません。

 

また当時、紛争解決の手段は人対人のみでした。

それが今ではサイバーやロボットや核など、いつでもどこでもその気になれば戦争ができる世界になっています。 

 

そんなご時世に果たして「起きないから大丈夫」と言えるのでしょうか。

 

憲法9条や解散の訓示は僕たちを守ってくれません。守るのは人や武器です。

 

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僕は憲法9条改正には賛成です。

なぜなら、戦わなくていいようにするためです。

訓示は、周到な準備による威嚇が抑止力につながるという考え方を提示しています。

戦ってからでは遅いのです。

 

また当時、日本はロシア軍の4分の1の兵力にも関わらず、引き返すことはできませんでした。

何にしろ大国ロシアを相手に戦ったのです。手遅れになる前の軍備増強が如何に大切かを、当時の人は痛感していたでしょう。

 

欧米列強と対等な準備が、この戦争から苦しみを減らす唯一の方法だったと考えます。

 

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そのため、日本も「時勢の発展に後れざる」ごとく「核のシェア」や「国防軍の増設」をすれば、それが各国への抑止力となると考えています。

 

古きをたずねて、新しきを知る。

 

「古い」が淘汰される時代こそ、古いものに価値があると、僕は思います。